「別荘に薪ストーブって,良くあるイメージだねよ」
「薪ストーブのメリットって何?」
「薪ストーブって,いくらくらいかかるのだろう」
別荘と言えば,まず薪(まき)ストーブのイメージが浮かびます。それくらい別荘には必需品と言えるアイテムです。たかが暖房器具・・・と考えるのはちょっと浅い考えです。薪ストーブは,別荘では暖房器具を超えた存在なのです。
薪ストーブのどこがそんなに良いのだろうか? 別荘に絶対欠かせない必需品,必須アイテムと言われる理由をわかりやすく教えてほしい・・・と,あなたは思っていませんか?
そこで,この記事では,全くの素人で,実際に「わがまま別荘」を建設したサラリーマンである“わが坊”が,体験談に基づいて,“まま子”と一緒に解説します。
本記事を読めば「別荘に絶対欠かせない薪ストーブ」の理由がバッチリとわかります。

薪ストーブって,暖房に使うんだよね?



そうだけど,まず薪ストーブの説明の前に,別荘に必要な暖房器具について,サクッと簡単な解説が必要かな。
①別荘の暖房器具について ②薪ストーブとは ③体験談
別荘の暖房器具について





別荘には,どんな暖房器具が必要かしら?



それでは,別荘に相応しい暖房器具について,わかりやすく解説しよう。
別荘は避暑がメインとなることが多いので,基本的に高原などの寒冷地に建設することになります。もちろん,避暑だけではなく別荘には1年中通うので,年末年始の冬などに訪れる時には大変寒く,暖房器具が必要になります。
暖房器具には,エアコン,石油ストーブ,ガスストーブ,電気ストーブ,オイルヒーター,温風ヒーター,パネルヒーター,コタツなど,実にさまざまな器具がありますが,どれが良いのでしょうか?
石油ストーブやエアコンをお薦めしない理由
以前はGSなどで灯油を購入して,石油ストーブを使用することがありましたが,灯油を運ぶのは大変なので,最近では,一般家庭で石油ストーブを使う機会は減りました(もちろん,北海道や本州の寒冷地では,灯油タンクが設置されているので事情が異なります)。特に,別荘地で灯油を購入するのは結構面倒ですし,長期に滞在すれば,何度も重い灯油を買って運ばなくてはなりません。
最近では,戸建住宅やマンションなどでも,メインの暖房にエアコンを使用することが多いです。エアコンは,電気を使用するで,手軽に暖房できます。しかし,エアコンは,暖房も冷房もそうですが,送風によって暖気や冷気を循環させるので,「風」が発生します。好みの問題ですが,この「風」は,個人的には結構,苦手です。個人的には,「風」を出すエアコンやファンヒーターより,石油ストーブやガスストーブでも,風を出さないタイプの暖房の方が好きです。やはり,暖房は「火」の方が暖かく感じるんです。
もちろん,石油ストーブやエアコンもメリットはありますので,それらを使用しても問題はありません。わが坊の別荘では,薪ストーブをメインにして,エアコンとガスストーブを補助暖房として利用しています。
床暖房だけでは寒冷地は厳しい
最近の住宅は密封性が高いので,戸建住宅やマンションなどでも,床暖房だけで冬を過ごせる場合もあります。床暖房は,毎日生活する自宅などの限られた狭い面積では大変都合が良いですが,別荘のリビングなどに設置するには,広い面積となり,費用が相当かかってしまいます。また,別荘地では,床暖房だけで冬を過ごすことは難しいです。したがって,床暖房はお薦めしません。
薪ストーブが最高の暖房器具である理由
そこで,別荘に提案したい暖房は,ズバリ「薪ストーブ」です。メリット,デメリットについてはこれから説明しますが,せっかく別荘を建てるなら,絶対に,薪ストーブを設置してみて下さい。
まず,第一にわれわれ人間を含めて,動物は火を見ると興奮すると言いますが,自然の恵みである木材を燃料として,あくまで自然体に,火を燃やすという直接的な現象で暖をとるところが,人間本来の火に対する畏敬の念と言うか,本能を呼び覚まし,炎の揺らぎに取り付かれます。炎は見ているだけでじゅうぶんに楽しいのです。わが坊は,別荘では,ひたすら炎を見て過ごしています(笑)。
他の記事で書いていますが,別荘を建てる意義や目的を考えてみて下さい。
別荘でのゆったりとした,くつろぎの時間を演出するには,薪ストーブ以外に適切なアイテムが見つかりません。薪が燃焼するときに発する遠赤外線によって,体の芯からポカポカと温まり,薪が燃え尽きても数時間は穏やかな暖かさが継続します。
単に暖房器具としてではなく,癒しの道具としても,薪ストーブは最高です。
薪ストーブとは





そもそも薪ストーブって,どんなものなの?



それでは,ようやく薪ストーブについて,説明していこう。
薪ストーブは,ストーブという装置を炉台という台座に設置して,さらに煙突を繋いで排気するという構造です。ストーブの前面はガラス張りになっていて,ストーブの火室と言われる閉鎖された空間で薪を燃やし,このガラス窓から薪が燃える炎を楽しむことができます。薪が燃える時の燃焼エネルギーを周囲の空気に伝えることで,室内を暖かくする暖房器具です。したがって,基本的に,暖房器具としての利用は,薪ストーブになります。
薪ストーブと似たものに暖炉があります。暖炉はペチカとも言い,薪を燃やす火室(空間)がレンガや石などで囲まれて造られ,一般に扉はなく開放的で,暖炉本体が壁に埋め込まれている構造です。扉がないので,炎のゆらぎや薪が爆ぜる音,匂いなど,火が燃えている様子を直で楽しむこともできます。暖炉の上部は煙突になっており,暖かい空気も上へ逃げていきます。したがって,暖かさは,暖炉の周りだけとなるので,部屋全体を温めることはできません。映画で良く見るように,暖房器具というよりは,雰囲気を楽しむものですね。
薪ストーブには,鋳物製と鉄製がありますが,鋳物製の方が冷めにくいです。また,ストーブや煙突の重量を合わせると200Kgほどになるので,床を補強するとともに,炉台(ストーブを載せるところ)や炉壁(ストーブの背面,建物の壁面への遮熱)をしっかり作らないと思わぬ火災を起こすことにもなりかねないので注意が必要です。炉壁はレンガを積むのも良いですが,ありきたりで面白味がないので,不規則な凸凹の天然石を貼り,ライトアップすると面白く仕上がります。いずれにしろ,安全面の観点から専門店にストーブと煙突の設計と設置を依頼することになります。なお,薪ストーブは奥が深く,ある意味で趣味の領域なので,詳しくは多数販売されている書物や雑誌などをご覧下さい。
ペレットストーブ 似て非なるもの
薪ストーブのデメリットは,薪の調達が大変であることです。そこで,最近では薪ストーブに似たものでペレットストーブというものが販売されています。ペレットストーブは,木質ペレットという人工の固形燃料を燃やして暖を取る装置です。メリットとしては,環境にやさしい木質ペレットを使用するので,煙が少なく近所に迷惑がかかりにくく,都市部で薪ストーブの設置が難しい場合などは適しています。また,薪ストーブより操作が簡単です。その一方で,ペレットストーブは,電源を使用して送風することもあり,この場合,音が結構うるさいと言われます。また,ペレットの料金も割と高いようです。
しかし何と言っても,薪ストーブとの違いは,薪が燃焼する際の不規則に揺らぐ炎,木が燃えているという,燃焼自体の醍醐味をペレットストーブでは,体験できないことです。ペレットストーブを使用している方には大変申し訳ありませんが,ウサギの餌(?)のような円筒形の木質ペレットが燃えている様子を見ても,あまり感動はできません。不定形な薪が,さまざまな色や形の炎を出して,不規則に燃え崩れていく様を見るのが楽しいのです。燃焼の醍醐味は,木材が燃えることです。
ペレットストーブは,薪ストーブと価格もそう変わらないので,別荘地であれば,近所への煙の心配も不要なので,迷わずに,薪ストーブを選んでください。
薪ストーブのメリット
暖をとることは勿論ですが,一番の利用法は,ただぼんやりゆらゆらと動く炎を見て楽しむことです。費用がかかりますが,それでも別荘生活の冬にはぜひ薪ストーブを設置したいものです。そもそも「癒しや安らぎ」を求めて別荘に行くのだから,「わがまま別荘」では,薪ストーブで癒されるというわがままな贅沢があっても許されるでしょう。知人などの来客を別荘に招く際にも,もっとも別荘らしいと感じさせるアイテムは薪ストーブであり,別荘のシンボルとしても良いです。また,実際に遠赤外線による暖房効果はいつまでもじんわりと温かく心地良いです。天井にシーリングファンを取り付け温かい空気を循環させれば,別荘の暖房は薪ストーブ1台でこと足ります。このように,非日常的な別荘ライフの演出としても薪ストーブは欠かせないものです。また,薪ストーブは,ピザ,パン,焼き芋を焼いたり,鍋を乗せて料理を作ったりといろいろと楽します。別荘のリビングは,薪ストーブを中心に構成されると言っても良いほどです。
薪ストーブのデメリット
本来,薪ストーブは,山から薪(まき)を自分で調達すれば燃料費はタダです。しかし,実際に自前で調達することは難しく,購入することになります。購入するとしても一晩で800〜1500円程の薪代がかかるので,暖房費のことを考えると,薪ストーブは費用がかかり,極めて費用対効果の悪い暖房器具といえます。冬の別荘で何日くらい過ごすかによりますが,一冬で1立米くらい消費するのであれば,5万円くらいはかかるので贅沢な暖房器具ということになるでしょう。
また,そもそも薪ストーブの価格は,大きさにもよりますが,9000Kcal程度のもので40~60万円,これに煙突,炉台,炉壁などの設置費用を合わせて合計100万円ほどかかります。つまり決して安いものでありません。煙突もストーブ本体と同じくらいの費用がかかりますが,煙突の良し悪しが薪ストーブの性能に大きく関わるので,二重煙突などの良いものを取り付けたいです。
薪ストーブの種類
ここでは,ざっくりと薪ストーブについて説明します。薪ストーブについて説明すると,それだけで2つや3つの記事になってしまうので,今回はごく簡単に説明します。
一般に薪ストーブと言っても,様々な素材(材質),形,暖房方式,燃焼方法があり,多種多様ですが,素材は鋳物(いもの)と鋼板(こうはん)があります。鋳物は金属を鋳型に流し込んで固めるもので,鋼板は金属を切ったり繋いだりして作るものです。結論からいうと,鋳物の方が熱が冷めにくくお薦めです。また,形はスタンダードなものから,先駆的なスタイリッシュなものもあり,これは好みによります。暖房方式は,開放型,輻射型,対流型がありますが、輻射型が最も良いとされています。迷うのは燃焼方式で,クリーンバーン方式,触媒式などいくつかあるが、クリーンバーン方式のものが扱いやすいと思います。
体験談


Dovre 640BCJ (ベルギー製)



わがまま別荘の薪ストーブは何?



わがまま別荘では,ベルギー製のドブレ640CBJを購入しました。
薪ストーブにも,材質や燃焼方法にいろいろな種類があって,同じ薪でもストーブによって,燃え方に差が出ます。ネット上では,ストーブの燃焼の動画が沢山アップされているので,自分の気に入った燃え方をするストーブを選ぶと良いでしょう。わがまま別荘では,当初,日本で一番人気があると言われるヨツール社(ノルウェー)の薪ストーブ(F500)にしようと考えましたが,実物を見たり,多くの別荘の導入例を見ていると,あまりにありきたりで,クラシックという感じで,デザインもちょっと微妙で,余計な装飾がガラスの前にあるので,炎が見えにくい感じがしました。
いろいろ模索していると,オーロラのような炎が起こり,炎の揺らぎが最も美しいと言われるドブレ社(ベルギー)の薪ストーブが目に留まりました。これはデザインもシンプルですっきりしていて,モダンな感じが良く,何より前面ガラスが大きいので,炎を眺めるには最適のようです。価格も34万円とお手頃価格です。
ストーブ店の話では,ドブレも最近はヨツールのように人気が出てきて,多くの別荘で導入していると聞き,結局,ドブレ640CBJを購入することにした。最初はできるだけ大きいストーブが良いと思い,ドブレ760を考えましたが,ストーブ店の方の話では,25畳程度のリビングならドブレ640でも大丈夫とのことでした。
薪ストーブはアメリカやヨーロッパの外国製が主流ではあるが,日本製にも優れたものがあるので,気に入ったものを選べばよいです。ただし,鋼板製はすぐに冷めるので避け鋳物製にすることと,燃焼方式も触媒方式と非触媒方式(クリーンバーン)2種類あるので,長所短所を考えて選ぶことが大切です。触媒方式とは新しいストーブに見られるが,排気浄化用のコンバスターという消耗品装置を別途取り付けなくてはなりません。
まとめ
薪ストーブが絶対に必要な理由は,以下の通りです。
・別荘の暖房器具について
・薪ストーブとは
・体験談
暖房器具はいろいろありますが,別荘に一番ふさわしいのは薪ストーブです。わが坊の体験からいうと,薪ストーブは,単に暖房器具以上の存在感があり,「わがまま別荘」での暖房器具は,薪ストーブ一択です。その理由は,「ゆっくりとしたくつろぎの時間,癒し」を演出するには,薪ストーブを置いて他に無いからです。
もちろん,薪ストーブは高価ですし,薪の価格も半端ではありません。しかし,デメリットがあるにしても,メリットの方がはるかに大きいと思います。
要は,「わがまま別荘ライフ」にとっては必須アイテムと言って良いでしょう。どの薪ストーブが良いか,薪ストーブの設置方法,少しでも薪ストーブを安く購入する方法などについては,今後,別の記事で紹介していく予定です。
皆さんは,どのようにお考えでしょうか? 人それぞれの理由はあると思いますが、,自分が納得できる理由をよく考えて,素敵な別荘ライフを始めてみませんか。
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