「別荘を建てたいけど,別荘地はどこが良いんだろう」
「別荘は,山と海とどちらが良いのかな」
「2拠点生活のセカンドハウスとして選ぶ場所は?」
別荘を建てるにしろ,購入するにしろ,まずは「場所」を決めねばなりません。既に別荘を建てる土地がある場合は良いですが,そうで無い場合は,どこに別荘を建てるか(購入するか)土地選びから始めなければいけません。まず,別荘をどのように,何のために利用するかという目的により,山,高原,海,湖,川などの自然環境を考えて,地域・場所を決める必要があります。
夏の暑い時期に避暑として利用するのであれば高原が良いし,子供たちを連れて海水浴というなら海の近くでなくてはならないし,スキーをしたいというなら,高地でスキー場の近くでなくてはなりません。
もちろん,その別荘を拠点に,いくつもの目的を達成することはできますが,利用する家族で,別荘地の選定をよく話し合うことが大切でだし,自宅から別荘地までの移動手段,距離なども考慮しないといけませんよね。
別荘の建築もそうだけど,その前に別荘地の選定をしないといけない。別荘地といえば,昔から「西の六甲,東の軽井沢」と言うけれど,実際どこがお薦めなんだろう?
・・・と,あなたは悩んでいませんか?
そこで,この記事では,全くの素人で,実際に「わがまま別荘」を建設したサラリーマンである “わが坊” が,体験談に基づいて,“まま子” と一緒に解説します。
本記事を最後まで読めば「後悔しない別荘地の選び方 選定の方法」がしっかりと理解できます。

別荘地選びは,どうすれば良いの?



まずは目的。次に地域・場所,環境,インフラ設備などとともに,自宅からの距離を考えることだね。
地域・場所





別荘は山がいいのかしら? それとも海?



まずは別荘で何をしたいのか,メインの目的が何かを考えると良いかな。
山か海か
別荘の地域や場所を決めるには,まず別荘で何をしたいか,目的をはっきりさせることが大切です。既に別荘を建てる土地がある場合は良いですが,そうで無い場合は,どこに別荘を建てるか土地選びから始めなくてはなりません。まず別荘で何をするか,別荘で過ごす目的によって,山,高原,川,湖,海などの自然環境を考えて,地域・場所を決める必要があります。
夏の暑い時期に避暑として利用するのであれば高原が良いし,子供たちを連れて海水浴というなら海の近くでなくてはならないし,スキーをしたいというなら,高地でスキー場の近くでないといけませんよね。もちろん,その別荘を拠点に,いくつもの目的を達成することはできますが,利用する家族で,別荘地の選定をよく話し合うことが大切です。
別荘では,自然環境の違いによって,次のような様々な活動ができます。
場所(自然環境) | 主な活動 |
山 | 登山(夏山,冬山),スキー |
高原 | 自然散策,ハイキング,キャンプ,スキー,パラグライダー |
川 | ボート,カヌー,川下り,釣り |
湖 | ボート,ジェットスキー,釣り |
海 | 海水浴,ヨット,サーフィン,ウインドサーフィン,釣り |
もちろん,山といっても,鬱蒼(うっそう)とした森林の中の一軒家という別荘もあれば,比較的,街の中に存在する都会的な別荘もあります。日本の場合,島国なので,山脈と海が近い場合も多く,伊豆半島のように,海と山が両方楽しめる別荘地も多数存在します。そう考えると日本は,全国どこでも別荘地のような地域や場所がたくさんあり,選択肢にこと欠きません。全国,いろいろな場所を探してみるのも楽しいですね。
自宅からの距離
別荘は自宅からどれくらい離れた距離にあるかということも重要です。あまり近くでは意味がないし,かといって,3時間も4時間もかかる場所では,行くのが億劫になってしまいます。別荘を建てたのは良いが,最初のうちは通っていたが,数年経ったら移動が面倒で行かなくなった・・・などと言う話も聞きます。別荘地内でも,比較的新しい別荘がほとんど利用されていない例もあり,これは勿体ないことです。
自動車で行くのか,電車で行くのかなど交通手段も考えておくことが大切です。別荘地での活動や行動範囲を考えると,自動車で行くことが基本になりますが,現在,自動車を所有していない場合は,自動車を購入するか,自動車でなくても通える地域・場所を選択するしかありません。
それでは,具体的に首都圏を例として別荘地を考えると,房総,伊豆・箱根,富士五湖周辺,軽井沢,八ヶ岳,那須あたりでしょうか。これ以外にも,別荘地の候補となる場所は無数にあると言って良いでしょう。先に述べたように,基本的には自動車で行くことになると思いますが,1年を通して頻繁に行くことや,高齢になってからの移動を考えると,遠くても自宅からドアツードアで自動車で2時間以内,長くても2時間半以内にした方が良いでしょう。
近隣の商業施設,病院など
別荘生活においても,週に何回かは,食料品や身の回りの生活用品の購入に出掛けなければなりません。車で買い出しに行くことになりますが,どれくらいの距離のところに,どれくらいの規模の店舗があるかは,別荘生活を充実できるかどうかに大きく影響します。
地元の人が利用するような小さい商店やコンビニなどは,別荘地のすぐ近くにあることも多いですが,やはり大型の商業施設,様々な商品を扱うショッピングセンターやホームセンターがあると便利です。そこに行けば,食料品,日用雑貨,衣類,工具,農機具,植物の苗など,なんでも揃えることができるというのであれば,最高ですね。
商業施設の次に,考えておくべきものは病院です。別荘へ行くのは,年末年始,GW,週末などが多いと思いますが,こうした時期は,通常の病院も休みの時が多いので,休日用の病院のリストなども用意してくと良いでしょう。もちろん,常備薬のほか,家庭用の救急箱も準備しておくと良いですね。
治安の良さ・外国人の居住率
世界一安全な国と言われる日本ですが,最近は物騒な事件が良く起こります。地方の別荘地と言っても例外ではなく,いろいろな人が住んでいて,生活していれば,トラブルが起こることもあります。特に,治安の良し悪しは,現地に行ってみないとわかりません。別荘地といえども,隣人トラブルも発生しています。企業などが管理している別荘地であれば,管理人が毎日,別荘地内を巡回し,トラブルの対応をしてくれますが,個別の土地を購入した場合は,不滞在時に誰かが見回りしてくれるということはありません。数ヶ月ぶりに別荘へ行って見ると,盗難にあった,別荘が荒らされていた・・・なんてことにならないよう,土地選びには治安の良し悪しに気をつけたいものです。
また,最近では円安の影響もあり,外国の富裕層が別荘を購入するケースも見受けられます。外国の方は,生育環境や文化が全く異なるので,いろいろとトラブルになることもあります。地域によっては,多くの外国人が居住し,コミュニティーを作っているようなところもあるので,まずは現地に出向いて,こうした情報を入手することが大切です。せっかく土地を購入して別荘を建てるのですから,安全・安心で,ストレスのない別荘生活が送れなければ意味がありません。リスクのない住環境は別荘地に限らず,居住地の最低条件です。
環境





大まかな地域や場所が決まったら,次は何を考えれば良いの?



その地域や場所で,具体的な居住環境を考えると良いね。
気候(雪・雨・湿気・風など)
日本は北から南まで縦に長い地形なので,温帯のモンスーン気候でありながら,気候はかなり異なります(南西諸島は亜熱帯気候)。北海道と沖縄では,季節感が全く違いますよね。
そういった中で,「別荘地で何をしたいか」によって,場所選びをするわけですが,別荘地の1年間の気候を考えることは大変重要です。一般に,避暑を目的とするのであれば,涼しい寒冷地を選ぶことになりますが,冬になれば豪雪となる地域もあります。春夏秋冬,別荘地の四季の気候を調べておかないと,いざ建設した後で,こんなハズじゃなかったということが出てきます。
別荘地で有名な軽井沢は,明治時代に技術者として日本にやってきた外国人の避暑地として開発された土地です。外国人は,日本のジメジメした気候が大嫌いだったので,こぞって軽井沢に別荘を建てたようです。したがって,夏は涼しくて良いのですが,そもそも軽井沢は,長野県と群馬県の県境の盆地で,長野県でも最も冬は寒い場所なので,冬の生活は大変です。
一方,海沿いの別荘では,海風や塩害による建物の劣化,秋の台風シーズンへの対策なども,考えておくことが大切です。このように,こうした気候のことをよく調べた上で,場所を決めないといけませんね。
景観・方角
大まかな別荘地の選定(地域,場所)とともに,最も重要なのが実際に別荘を建設する立地,景観と方角です。いくら良い名称の地域・場所であっても,メインとなる山,海,湖などが見えない所に別荘を建てても意味がありません。「海沿いの別荘地」と言っても,大きなリゾートマンションが目の前に建っていて海が見えなかったり,「富士山麓の別荘地」と言っても,回りは樹木ばかりで全く富士山が見えない場所では意味がないということになります。つまり,その地域の代表的な景勝を独り占めできるロケーションが欲しいということです。
ポイントは,その別荘地の面積,平地面積がどれくらいか,傾斜地かどうか,隣接した森林など環境状態,メインの景勝の向き,日照,道路への隣接状況,駐車場の設置などで,チェックすべき点は多くあります。
特に,別荘地は一般の住宅地とは異なり,斜面や傾斜地となることが多いです。別荘そのものを建てるところは平地で,別荘の南側が斜面となっていて,メインの景勝が正面に見え,更に別荘の玄関へ平らな道路が付けられれば理想ですが,そんな条件の場所はあまりありません。別荘の多くは景観を重視するあまり,傾斜地に建つことが多いですが,その場合,下の道路に駐車場があり,玄関まで階段を何段も歩いて登っていくような別荘を良く見かけます。バーベキューの荷物や,薪などをもって上がるのは相当大変ですし,ましてや雨や雪の時は苦痛です。玄関の真横に駐車できるスペースを作ることが重要です。
山の中の平地の別荘地では,あたり全体が森に囲まれており,森の中にいるという雰囲気は味わえますが,どこを見ても近くの樹木しか見えないので,しばらく住むとつまらなくなります。近くの樹木だけではなく,山などの遠くの景色が見える場所でないと別荘は意味がありません。また,森の中では,日照が弱く,ジメジメとしていることが多いので,湿気が充満したり,落ち葉が屋根に積もるので建物の傷みが早くなります。
海岸線の突端や海の浜辺に面した別荘は圧倒的な解放感があり,素晴らしいロケーションですが,その反面,風や海水の影響で建物の傷みが激しくなります。土地の侵食や台風のことを考えて,かなり堅牢な建物を作る必要があります。
具体的には,まず大まかに地域を決め,次にその地域の大小の別荘地をはじめ,地元の不動産業者から情報を仕入れると良いでしょう。現地に行かなくても,今はネットで十分な情報が得られ,その地域の相場がわかります。ある程度の目星がついたら,現地で場所を案内してもらい,できるだけ多くの物件(土地)を見ることです。こうすることで,土地を見る目が養われていきます。また,現地に行くと,ネットには出ていない(出していない)レアな物件や情報が手に入ることがあります。
見学の段階でも,不動産業者はあれこれと値引きをしたり,条件を付けて即決させようとします。しかし,その場の雰囲気で決めるのは良くありません。一度持ち帰って,じっくり時間を取って,納得した上で決断することが大切です。何もこれは土地や別荘の購入には限らず,戸建やマンションの購入などと全く同じ段取りですね。
立地と景観の面では一長一短があるので,自分が一番重要視する要素を考えて,景観や利便性をわきまえて決めることが大切です。
土地の面積
景観・方角などをよく考えて場所を決めたとしても,どこの場所でも一長一短はあります。その時に重要なのは,土地の面積です。多少,土地の地形や方角に難点があったとしても,別荘地の面積が大きければ,建物を建てる場所で良い景観を得ることは可能です。また,せっかくの別荘であるので,隣の別荘とすぐに隣接するような,都会の分譲地のような,せせこましい場所だけは避けたいですね。
一般には,300坪,1000㎡くらいの土地を確保すると,近隣の別荘にも,景観に対しても余裕が出ると言われています。別荘地を購入する際には,この面積を基準にすると良いでしょう。
インフラ,設備





地域,場所,環境が決まれば,次は何かしら?



居住性に最も関係するインフラ設備かな。
水道,電気,ガス,電波(テレビ,電話,Wifi)など
最近では井戸水という別荘地は少ないですが,水道は料理などにも関係するので,重要な要素となります。電気がない別荘地はないと思いますが,ガスはプロパンガスが主流となります。キッチン台にもプロパンガス用のコンロが必要になります。プロパンガスは,都市ガスより火力が強いので,逆に都市ガスよりは料理には好都合と言えます。
別荘地でよく問題となるのはテレビの電波受信と,最近ではネット社会なので,携帯電話の受信範囲です。別荘地に固定電話を設置することはあまりないので,もっぱらモバイルルーターでWifiの利用ということになりますが,近隣に大手通信会社のアンテナ中継があるかどうかがポイントになります。
温泉の有無
別荘にある温泉に,いつでも時間を気にせずに入れる・・・別荘生活の真骨頂ですね。温泉に自由に入りたいために,別荘を建てるという方も多いでしょう。日本は火山国なので,有名な別荘地では,たいてい温泉が湧き出しています。この恩恵を受けない手はないですよね。しかし,別荘で温泉に入るには,温泉を引かなければなりません。
温泉を引くには,温泉の給湯権利を「温泉権利金」というお金を支払って購入する必要があります。温泉給湯権利は,その地域で定められているので,まずは地元で聞くことが一番ですが,新規取得の際には,100万円以上かかることが多く,期限があり更新も必要になります。またこれとは別途,使用した温泉の量に応じて,毎月使用料を払います。
一方,新規ではなく,「温泉権付き」や「温泉引き込み可」という条件の別荘地もあります。
「温泉権付き」の土地の場合は,既に権利があるので,名義変更で温泉を使用することができます。
「温泉引き込み可」の場合は,道路まで温泉の管が来ているということなので,別荘地内に工事をして温泉を引き込むということになります。
いずれにしろ,その地域によって,温泉の給湯権利の相場はバラバラなので,温泉の設置には情報を集めることが大切です。別荘には温泉が欲しいところですが,設置に費用がかなり掛かることが多く,温泉を使用する場合,バスの釜も水道水に比べ痛みが激しくなるので,懐具合とよく相談することが必要です。また温泉の品質も地域によって様々なので,自分の身体に合う泉質かどうかなど,検討することも大事ですね。
温泉が引けない場合ですが,大手の別荘地では,別荘地敷地内にセミナーハウスのような建物があり,共同の温泉浴場が設置されているところもあります。また,そもそも別荘地周辺には,安価な立ち寄りの温泉が多数あるので,温泉はそちらを利用するというのも,一手かもしれません。
雪対策
積雪地域に住んだことのある人ならわかると思いますが,冬の雪は大変厄介なシロモノです。甘く舐めてかかってはいけません。地元の工務店であれば,屋根に「雪止め」をつけたり,玄関に風除室をつけたりと,建物自体に雪対策は万全であると思いますが,以外におろそかになるのが,駐車スペースや建物までの除雪対策です。冬の間,車はもちろんスタッドレスタイヤに交換です。
年末に,車で別荘へ行っても,雪が積もって,玄関まで辿り着けないとか,駐車スペースを作るのにまず除雪しなければならないとか,けっこう雪に関わる問題は面倒です。また,そもそも,自分の別荘へ通じる道が除雪されていなくて,別荘まで辿り着けないなんてことがあれば,シャレになりません。地元の不動産業者や工務店の話をよく聞いて,雪対策は万全にしましょう。
まとめ
後悔しない別荘地の選び方,3つのポイントについて解説しました。3つのポイントは,以下の通りです。
・地域・場所
・環境
・インフラ,設備
どれも重要な観点で,一つも妥協できないポイントばかりですね。しかし,これらのポイントを考える上で,最も重要なのは,何のために別荘を利用するかという目的です。目的をまずハッキリさせた上で,これら3つのポイントをもとに,別荘地を選んでいけば良いでしょう。
「地域・場所」では,山か海か,自宅からの距離,近隣の商業施設や病院など,治安の良さ・外国人の居住率などが重要な要素になります。
次に,「環境」では,気候(雪・雨・湿気・風など),景観・方角,土地の面積などを考えておかなければなりません。
最後に「インフラ,設備」では,水道,電気,ガス,電波(テレビ,電話,Wifi)など生活基盤の基本的な部分のほかに,温泉の有無も大きな要素になってくるでしょう。
このようなポイントを押さえて,自分にとって最適な「わがまま別荘ライフ」を満喫できる別荘地を選びましょう。
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