「自宅はマンションだから,別荘はぜひ芝生で覆われた庭にしたい」
「リビングの外に広がる,明るい日がさす芝生の庭を造りたい」
「でも芝生って,育てたり,手入れが難しそう・・・」
・・・と,あなたは悩んでいませんか?
そこで,この記事では,全くの素人で,実際に「わがまま別荘」を建設したサラリーマンである “わが坊” が,体験談に基づいて,“まま子” と一緒に「別荘の素敵な芝生の庭」について解説します。
本記事を最後まで読めば「芝生で覆われた憧れの別荘の庭」が何であるのか理解できます。

広い芝生って,憧れの理想の庭じゃないかしら



生き生きとした緑を眺めるだけで癒されます。芝生でゴロゴロするのも良し,BBQするのも良し,「プライベートな公園」を独り占めです。
- 芝生とは
- どの芝の種類が良いのか
- わがまま別荘 実際の庭の芝の様子
芝生とは





そもそも芝生って,どんな植物なのかしら?



イネ科植物のうち,丈(たけ)が短く細かい葉を密生させる草の総称だけど,難しい話より,まず芝の特徴と種類について説明しよう。
芝の特徴
植物は光合成をするため日光が必要ですが,芝は最低でも5時間以上の日照時間を必要とする植物とされています。つまり日向(ひなた)が大好きな植物ということですね。日当たりの良い場所ならば良いですが,建物の西側や北側ではどうしても,日照が足りなくなってしまうので,あまり好ましくありません。
また,芝生は日本でおなじみの高麗芝のように,茎が「匍匐(ほふく)型」で,地中を横にどんどん伸びて増えていくタイプと,イタリアンライグラスのように,匍匐茎ができずに,種子をまいて,株が分げつして増えていくタイプがあります。こうした細かいことは知らなくても大丈夫ですが,要するに,芝生は密生して生えて,芝の芽が詰まっていることで美しい芝生が形成されるので,頻繁に芝刈りを行い,芝生の分げつを促すことも必要です。
日当たりの次に重要なのは,温度条件です。次の項で説明しますが,芝生には暖地性芝生と寒地性芝生があります。別荘地の気候,温度条件を考慮しないと芝生は育ちません。
最後に重要なのは,「水はけ」です。植物なので,水分が多く含まれる土壌が良いというわけではありません。実は芝生は,水はけのよい土壌を好む植物で,水はけの悪い過湿気味の土壌では,根腐れを起こしてしまいます。この点にも注意が必要ですね。
難しい話は抜きにして,要するに,植物なので,①光,②温度,③水 の適切な3条件が揃っていないと,生育が悪くなるというわけですね。
芝の種類
芝生はイネ科植物のうち,スズメガヤ亜科,キビ亜科,ウシノケグサ亜科の3科が主に利用されます。このうち,スズメガヤ亜科は雨があまり降らない乾燥気候に適した芝生で,日本芝などはこのグループに属します。また雨が多く降る湿潤地帯ではバミューダグラスなどのキビ亜科が芝生として適しています。
一方,芝生庭園の発祥の地であるイギリスなどの冷温の乾燥した地域では,ウシノケグサ亜科が芝生の中心となります。ヨーロッパの牧草地に生えているイメージですね。スズメガヤ亜科とキビ亜科は暖地性芝生,ウシノケグサ亜科は寒地性芝生と言われます。
これらはイネ科植物なので,そのままではイネのようにドンドン大きく20センチ程度まで成長します。芝生というのは,これら植物が大きくならないように,人が手を加えて「芝刈り」をすることで,2センチ程度の短さに刈り揃えているものなのです。したがって,芝刈りを常に行わないと,綺麗な芝生にはならないのです。
暖地性芝生は冬になると枯れてしまいますが,寒地性芝生は寒さに強く冬でも枯れません。本州の平地では,普通,暖地性芝生である高麗芝が植えられているので,冬に芝生は枯れてしまいます。そこで,冬にも緑の芝を保つためには,寒地性芝生の種を暖地性芝生の上に撒き,暖地性芝生が刈れている冬の間は寒地性芝生を生やすことが行われますが,これをオーバーシードと言います。余談ですが,ゴルフ場のグリーンでよく使用されているのはベントグラスという暖地性の芝ですが,ゴルフ場では芝生が生命線なので,オーバーシードを行い,常に芝生のメンテナンスをしていることが多いようです。
ざっくりと,向学のために代表的な芝生をまとめると,次の表のようになります。
暖地性芝生 | スズメガヤ亜科 | ・野芝 ・高麗芝 ・姫高麗芝 | 日本芝 |
キビ亜科 | ・バーミューダグラス(ティフトン419) ・セントオーガスチングラス(シェードⅡ) ・センチピードグラス ・ベントグラス | 西洋芝 | |
寒地性芝生 | ウシノケグサ亜科 | ・イタリアンライグラス ・ケンタッキーブルーグラス ・ペレニアルライグラス ・トールフェスク | |
日本の平地で,自宅の庭に植えるのであれば,一般に,ホームセンターなどで売られている高麗芝が適しています。しかし,別荘は,基本的に避暑地にあり(海沿いや平地の別荘地を除く),標高が800メートル以上と高いことが大半なので,高麗芝は適しません。いわゆる西洋芝を使用することになります。
また,暖地性芝生や寒地性芝生にもそれぞれの種類により特徴があって,別荘地の気候に合わせて選択し,暖地性芝生にするか,寒地性芝生にするかは,地域と気温などで決める必要があります。
旧北海道庁の庭園の綺麗な芝生は,寒地性芝生であるケンタッキーブルーグラスで,冬でも枯れませんが,残念ながら,当然のこととして,冬は雪の下に埋もれてしまいますね(orz)。


どの芝の種類が良いのか?





結局,何という芝を植えればよいの?



いろいろ調べて「ティフトン419」にしてみたよ。
わがまま別荘が決めた品種
実は芝を育てることは,大変奥が深く,本場のイギリスでは,庭の芝生の管理ができるようになることが一家の主の「一人前の証(あかし)」とされています。しかし,わがまま別荘のわが坊は,そんな気は全くありません(もともと半人前? 笑)。とにかく,簡単に,きれいな芝生を手に入れたいのです。
そこで,いろいろ調べてみたところ,ある程度の高度(800m程度)の別荘地で,手入れが簡単で,育成も上手くいきそうな種類として,日本のサッカー場で良く用いられている「ティフトン419」と言われるバーミューダグラスが良いことがわかりました。これは,園芸業者に頼まず,長方形の芝の束を購入しなくても,ポット型の苗を買って植えれば,どんどん増えていくという優れモノのようでした。先ほど,日照時間のことを書きましたが,この品種は一日の日照時間が最低でも6時間半必要であり,わがまま別荘の東側や南側に植えるぶんには支障が無さそうということもわかりました。


ティフトン419をネット通販で購入
わが坊の別荘地は1600平方メートルと広いが,建物の場所以外はかなりの部分は斜面となっています。多くの部分は樹木や笹が覆っていますが,建物を建てる際に,樹木を伐採,整地した部分は裸地のままであり,何かを植栽しないと土壌が流出してしまう状態です。そこで,芝生を植えたいのですが,かなりの面積があるので,園芸業者に頼めばそれなりに費用が掛かります。かといって,ホームセンターで長方形の張芝を購入してもかなりの量が必要です。そこで,とにかく安く仕上げようと考えたのが,暖地性のティフトン芝のポット植えです。暖地型なので冬の間は枯れてしまいますが,匍匐型で生育が旺盛で,春に植えれば夏には芝生一面になるらしい。自分で1㎡あたりポットを4個ほど植えておけば良いので,たいへん経済的というわけです。
実はこのティフトン芝の改良品種で「ティフドワーフ」という矮性種があります。これは,矮性なので葉身が短く,芝刈りの回数が少なくて済む優れものです。さっそく九州の芝業者に注文しようとしましたが,なんと現在品切れという。そこで,ティフドワーフをあきらめて,本州の業者を探して,通常のティフトン芝(ティフトン419)にすることにしました。
ネットで購入したティフトン419
ティフトン芝生のポット苗(25個x8トレー 計200個)14,000円x1セット=14,200円
送 料 1,600円x1セット=1,600円
小 計 15,800円,消費税(10%)1,580円,合 計 17,380円
わがまま別荘 実際の庭の芝生の様子





わがまま別荘の実際の様子をお見せします!



日向にはティフトン419 ,日陰にはムカデ芝が良いかな。
ティフトン419のポット植え
わがまま別荘では,さっそくティフトン芝(ティフトン419)を200ポット購入して,5月のGWに移植しました。5センチ程度のポットに入っているので,小さなシャベルで土に穴を空けて埋めるだけです。一応,ロープを張って,30~50センチ間隔で隙間なくティフトン419を植えていきます。
別荘地は火山灰土壌なので,本来であれば黒土を入れるなどの土壌改良が必要となりおますが,何しろお金をかけずに安上がりで,自分で芝生を植えるので,わがまま別荘にはこうした方法が一番です。




その後,半年後の様子ですが,晩秋になると暖地性芝生なので枯れてきます。そして,別荘地は寒冷な高地なので,当然といえば当然ですが,半年では思うほど生育しませんでした(残念)。しかし,芝のランナーは伸びているので,来年度以降に期待したいところですね。バスデッキ横の東南側は長時間にわたって陽がさすので,生育はやはり良く,6月の写真ですがはかなり成長しています。いずれにしろ,芝生の育成は,ゆっくりと時間をかけて数年で行う必要がありますね。




日当たりの悪い西側の芝生
玄関横のシンボルツリー付近は,別荘の西側にある玄関と建物に囲まれた中庭となります。西側で建物の影となり,日当たりが悪い場所です。このシンボルツリーの回りも芝生で覆いたいと思いましたが,なにぶん,日当たりが良くありません。日照時間が短くても生育できるような芝生はないかといろいろ探したところ,暖地性のセンチピードグラスと,セントオーガスチングラスが候補に挙がりました。いずれも耐陰性はあるが,もともと暖地性の芝生なので,耐寒性には難があるとのこと。センチピードグラスは日照時間が6時間以上で,暖地性芝でありながら種子散布できる品種で,寒地性芝のように種子で育成できる点は,費用の点から言っても大きな魅力です。
一方,セントオーガスチングラスは,日照時間5時間以上で最も日陰に強い芝ですが,種子で増やすことはできません。張芝だと費用がかさむが,ゾイシアンジャパンという広島の芝業者で,耐寒性を追求したセントオーガスチングラスの改良品種,シェードⅡというのがあり,都合の良いことに,ポット苗を販売していることが分かりました。しかもアレロパシー効果があり雑草が生えにくい種類で,上への伸びが少なく芝刈りの回数が少なくて済むので,高地,日陰の別荘地の芝としては最適と考えらます。
ネットで購入したセントオーガスチングラスの改良品種 = シェードⅡ
64ポット(1ポット200円),消費税,送料込み,15768円
この芝の特徴は,別名「ムカデ芝」と言うように,外見は芝というよりは,広い葉の雑草というイメージです。しかし,もともと西側の日陰のグランドカバーとして用いるので,手間がかからない点でじゅうぶん目的を果たすことができます。実際,西側は5時間も日が当たっていないような気もしますが,今のところ,どの株も元気に生育しているようです。ティフトン419より,耐陰性という点ではるかに強い品種ですね。実は西側の中庭は,硬い土と大小の砂利が混ざった場所で,本来は土壌改良しなければ芝は無理な土地ですが,「ムカデ芝」はぐんぐん伸びていて,頼もしいばかりです。




まとめ
芝生で覆われた憧れの別荘の庭を安価でつくる方法を知りたいと思ったら,まず参考とすべきことは以下の3点です。
・芝生とは
・どの芝の種類が良いのか
・わがまま別荘 庭の芝の様子
わが坊は,「よく写真で見るような綺麗な芝生の庭をつくりたい,だけど費用は最低限に抑えたい」という,わがままな要望を持っています。そこで,わが坊が出した答は,「フィフトン419」と「ムカデ芝」を自分で植えるという方法です。
しかし,芝は大変デリケートな植物です。本文中にも書いたように,イギリスでは綺麗な芝生の庭をつくることには多大な労力を掛けています。芝生とは,そもそもどのような植物なのか,どの品種が良いのかなど,別荘地の気候をしっかりと考慮せずに品種の選定を間違えると,全滅してしまうこともあります。ご自身の別荘地の環境と気候をよく考えて,素敵な芝生つくりを実現して下さいね。
皆さんは,どのようにお考えでしょうか? 人それぞれの理想の芝生というものがあると思いますが,自分が納得できる素敵な芝生つくりをして,素敵な別荘ライフを始めてみませんか。
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